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【登壇報告】「不動産ソリューションフェア2018」

弊社代表 鈴木が、10月16日(火)・17日(水)に東京ビックサイトにて開催された不動産ソリューションフェアの「不動産テック協会」にて、講師として登壇ディスカッションを行いました。

テクノロジーで、不動産業界はどのように変わるのか?

ディスカッションテーマは
『業界の中からみた不動産テックによって不動産業界はどのように変わるか!?(サービス編)』
パネリストには、豪華なメンツが揃いました。

モデレーターは「不動産テック カオスマップ」で有名な代表理事の赤木さん。

投資用不動産のAI査定ソリューション「gate」を武器に不動産業界の変革を目指す、リーウェイズさん。

実用的なスマートロックとしてはNo.1のニンジャロックを開発するライナフさん。

ネットの住宅ローン斡旋で新しいマーケットを開拓しているiYellさん。

上場企業ながら最近フィンテック系に急激にシフトしているオウケイウェイブさん。

そして、AI査定を軸に大家さんや業者さんのご相談をお受けする弊社コモングッド。

90分の熱いディスカッションの中で出た4つの質問について、飛び交った意見をまとめました。

質問①
ITやテクノロジーで解消したい不動産業界の非効率は?

▶紙文化という非効率
FAX等を利用した業務が減り、ペーパレス化が進むであろう。ただ、フィンテックが進化した今も、銀行口座開設も未だに何十枚も書かされる。時間はかかるであろう。

▶査定、分析業務に時間を使うという非効率
投資用不動産の業界においては、査定、分析などのソーシング領域は、不動産テックによって業務がテクノロジーによって代替されていく。この領域はアメリカでも、代替された。一方、流通などのトランザクションの領域において、face to faceは必要。ハートフルな不動産エージェントは残るであろう。

▶アマチュア大家さんのたらい回しという非効率
「大家さんと不動産の距離が遠い」という問題、その結果起こる「業者をたらい回しにされる」「欲しい不動産に出会えない」といった非効率をITの力で解決していく。Aさんのご年収、Aさんのご勤務先、資産背景であれば、使える金融機関や持てる不動産がある程度決まる。その中でベストな不動産を選んでいく。「ご相談者の欲しい不動産を効率的に見つけ出す」という世界観を目指して、ITを活用して不動産情報の流通をうまく行える不動産業者さんのお手伝いをしていきたい。

▶極端な押し売り営業
2017年に話題になった「ツーブロックゴリラ」。また、6割の営業マンは信頼できないというアンケート。まさに極端な押し売り営業は時間のムダ。「ツーブロックゴリラ」の例では、押し売りの結果、ミスマッチが起こって弁護士を立てて訴訟。不動産そのもののvaluation(査定)の精度を上げる一方、大家さんのニーズを掘り起こし、マッチングの質を高めていく。

▶仲介手数料という非効率
仲介手数料はなくなる方向ではなく、付加価値を作っているサービスが、仲介手数料をしっかり取るようになるであろう。問②

質問②
不動産テック導入に際しての、不動産業界のハードルは?

▶金融機関
不動産業界で最初に倒すピンは金融機関である。不動産の価格を決めるのも、買える人の数を決めるのも、金融機関。不動産テックの波を起こすには、最初に倒すピンは金融機関。

▶「不動産テックが入ることによって雇用が奪われる」という誤解
業界の長い不動産会社の経営層には、このように考える。「ITを導入した方がいいことは分かっているけど、クビにするのはイヤだ」という気持ちはよく分かる。ただ、「社員をクビにする」ことは必要なく、不動産テックをうまく味方につけて既存業務を効率化する経営者が、新しい仕事や雇用を生んでいく。その結果、マーケット全体のパイが大きくなっていくであろう。

▶50代以上の大家さんのITリテラシー
「テクノロジーではなく経験と勘に頼る」という大家さんが、特に50代以上に多い。テクノロジー浸透のためには、サービス提供側の会社だけでなく、サービスを享受する側である大家さんへのITリテラシー向上やそういった文化づくりを行っていく必要がある。

質問③
不動産テック業界で、成長する領域、縮小する領域は?

成長する領域

▶業者向けのサービス
・沢山サービスが出る中で、業者の使い勝手がいいようなサービスは残るであろう

▶売買価格の標準化
・標準化されたポータルが数個ぐらいに絞られていく
・大家さん、大家さんになりたい人と不動産の距離が近づいていく

▶大家格差
・データ活用する大家さんと、データを活用しない大家さん

▶エージェント格差
・不動産テックを活用していくセールスマンやコンサルタントと、そうでない人たち

▶ローンのパーソナルスコア化
・A銀行で審査して落ちて、B銀行にお願いして、といったことが減る
・ベンチャー企業にお勤めの人でも家を買えるようになる?

▶地域格差?
・データが多い地域に不動産のマーケットが集中する?
・東京などデータが集まりやすいところは差がつかないため、データの十分でない地方の掘り出し物を狙いに行く投資家さんが増える?

縮小する領域

▶賃貸の仲介
・差別化が難しい

▶街の小規模な不動産屋
・差別化が難しい

▶REINS
・オープンマッチングプラットフォームは続かない

▶極端な押し売り営業
・ツーブロックゴリラ(上述)質問④

④不動産テックの浸透を踏まえた、不動産業界の未来は?

▶マーケットのグローバル化
・日本の不動産は世界的に見たらまだ安いのに、外資ファンドの買付が年間1.1兆円しかない

▶業務のプロセス化
・将来も、ラストワンマイル業務は人がやる
・例えば、東京の人が北海道の物件を内覧に行くときに、現地の主婦に物件の内覧は任せる、など

▶データのオープン化
・大手によるデータの囲い込みがなくなる
・大家さん/大家さんになりたい人と不動産の距離が近づいていく

▶IT大家さんの出現
・テクノロジーを駆使して、現在価値/将来価値の把握、賃料設定など管理ツール、売却の武器として活用

▶相続バブルによる不動産テックの活性化
・資産を多く持つ60-70代から次の世代に資産移転が起こる2035年ぐらいから、不動産テックがさらに活性化

まとめ

不動産とITが融合することによって生まれている新潮流、不動産テックについて、その可能性と今後の展望について解説してきましたが、いかがでしたか?

不動産テックにはまだまだ潜在的な可能性が多く秘められており、今後も斬新なサービスが不動産業界を変えていくことでしょう。その流れにしっかりと乗って投資の好機を逃さないためにも、「今、何が起きているのか」「今後、何が起こるのか?」をしっかりと押さえておきましょう。

不動産テック協会についてはコチラ:https://retechjapan.org/
不動産ソリューションフェアの詳細についてはコチラ:https://www.biru-mall.com/solution/

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